ポジティブな「これでいい」

最近、物欲が薄れつつあります。というのも、自分の中で「これでいい」が増えてきたからなのではないか、という気がするからです。

カバンだったらPOSTALCO、カメラだったら5DMark2、ペンだったらVコーン、ダウンだったら水沢ダウン、白Yシャツだったら無印など、、「これでいい」というマイスタンダードができました。

「これ“が”いい」と「これ“で”いい」は意味合いが少し違っていて、その言語化は無印良品のメッセージが素晴らしいです。

無印良品が目指しているのは「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足感をお客さまに持っていただくこと。つまり「が」ではなく「で」なのです。

しかしながら「で」にもレベルがあります。無印良品はこの「で」のレベルをできるだけ高い水準に掲げることを目指します。「が」には微かなエゴイズムや不協和が含まれますが「で」には抑制や譲歩を含んだ理性が働いています。

一方で「で」の中には、あきらめや小さな不満足が含まれるかもしれません。従って「で」のレベルを上げるということは、このあきらめや小さな不満足を払拭していくことなのです。そういう「で」の次元を創造し、明晰で自信に満ちた「これでいい」を実現すること。それが無印良品のヴィジョンです。
無印良品の未来

明晰で自信に満ちた「これでいい」を実現すること。なんてかっこいいんでしょう!日常の王道をまっすぐに突き進もうとしている感じが伝わってきて、無印が多くの人に愛される理由が分かるような気がします。ちなみにこのメッセージ、2002年に書かれたものというのも、すごいですよね。

 

僕が最近買うものは、今後数年はずっと使い続けたいと思えて経年劣化さえも愛したいものが多いです。これまでは、どこまでが最大レベルなのかを知らなかったからいろいろなものに手を出してみたけど、その過程で何となく自分の今のレベルではここで長く満足できるというボーダーラインを見つけたことが大きいんじゃないかと思います。

そういうものは、決まってデザインはシンプルなものが多い。柄ではなく、機能だったり素材で見るようになったのも、社会人になってからだと思います。今持っている持ち物たちが、使っていて一番気持ちが良い。

 

物を買うのは自分だけが楽しいです。でも、そろそろそういう時期は越えて、誰かも一緒に楽しいこと(例えばご飯に行くとか)にお金を使うようになりたいなぁと思っている今日このごろです。

僕の好きなモデルの瀬戸かほさんが出ている、MUJIの「Good enough Living」のようなキャッチコピーで生きていきたいもんです。→ http://www.muji.com/jp/goodenoughliving/

ただ、「これでいい」=「これじゃなきゃダメ」というふうにならないように、頑固にならずに、長く一緒にいたいものに囲まれる生活を過ごしたいなと思います。

 

それでは、また明日。

Taichi Hirano