「〜じゃないですか」症候群

企業利益主体の会社って多いじゃないですか。
ユーザーを本当の意味でしあわせにしたい。pacrel代表・塩澤が目指す未来

この「〜じゃないですか」というフレーズ、あまり気持ちのいいものではないなぁ、と最近思っています。だって、言外には「これくらい知っているでしょ」という、その人にとっての当たり前の出来事を、読む人に強いるような気がしてくるからです。

 

そういえばこの言葉、結構な頻度で目撃するぞと思ったので、これまでEvernoteに保存した記事の中から「じゃないですか」というワードで検索してみました。

そうしたら、思いの外ひっかかってしまいびっくり! 約13.7%が、記事内で「じゃないですか」を使っていたのです。

5,469あるノートのうち、748もの数が「じゃないですか」に引っかかった(2017/05/03 現在)

5,469あるノートのうち、748もの数が「じゃないですか」に引っかかった(2017/05/03 現在)

ほんの数例ですけど、、

  • 見えないところで噂をつくると、本人の耳に入ったときに3倍くらい効果があるじゃないですか

  • 僕というか社長がいないならいないなりに、社員はみんなでなんとかしようとするじゃないですか

  • 付き合いだしたときって、こっちも頑張るじゃないですか

  • 「家に帰りたくないな」という時って、あるじゃないですか

  • 検索したらたくさん情報が出てくるけれど、検索するのってめんどくさいじゃないですか

  • 子どもって素直じゃないですか

  • トイレで過ごす時間って、長いじゃないですか(笑)。

  • よく、大学生とか20-30代あたりの若い方が、キャリアに迷ったりするじゃないですか

などなど、、、思ってた以上に多い!

 

たまにふとしたときに読み返す、佐藤雅彦さんの「毎月新聞」で【じゃないですか禁止令】という話があり、「じゃないですか」を端的に分かりやすく説明してくれているので、少し引用します。

「〜じゃないですか」と言われたら(言った本人がそこまで意識していなくても)そのことを知ってて当然、というニュアンスまで生むことも多い。つまり、だれかがその言葉を言った途端、そのことが、既成の事実と化してしまう、実に巧みな言い回しである。

1998年10月に書かれたこの話が、今の今でも通じるというところが佐藤さんのすごいところだなぁと思いながらも、この「〜じゃないですか」という便利な言葉を2017年の今でも、多用しまくっているんじゃないかと思うんです。

 

また、タイムラインで流れてきた「DRESS」というウェブメディアの連載記事で、小野さんは次のように言っていて、この「じゃないですか」に通じるところを感じました。

それはコンテンツ消費に関して個人の好みが細分化し、超メガヒットともいえるドラマ以外「あれ見た?」では通じなくなっているのと同じである。ロンリープラネットしか見ない人もいれば、ネットテレビしか見ない人だっている。テレビ番組自体見ない人だっている。それなのに「みんなが見ている」前提で口に出せば、「はぁ?」と返されるのは当然だろう。
結婚は「誰もが見るドラマ」じゃなくなった

いろんなバックグラウンドの違う人が、いつでもどこからでもアクセスできるのがインターネットの特徴。だから、ウェブの記事を読むときに、全員の “当然” なんてあるはずないんです。

感染力の強いフレーズは、ついつい癖になって無意識のうちに使ってしまうもの。意識的に使わないようにしよう、と書きながら思いました。CAKE.TOKYOでも、調べてみると結構使っていたので。

 

それでは、また明日。僕のツイッターアカウントは @yriica です。フォローをよろしくお願いします!

Taichi Hirano