いきものがかりの「ポップであることを誇りに思う姿勢」がとっても好きだ

この週末、おじいちゃんの法要のために、実家の静岡に帰りました。なぜか分からないけど、家族は「いきものがかり」が大好きで、車ではいつもかけているくらい好きみたい。この前ライブに行ったらしく、鼻歌交じりで歌っていました。

最近の曲を全然知らないのでいろいろ調べてみたら、ちょうど「あなた」という曲がリリースされるらしく、聞いてみたら「やっぱり、いきものがかりだ!」と懐かしくてうれしくなりました。

たぶん最初に聞いたのは「SAKURA」。それから自分が大きくなっていくと共にいろんな曲がありました。「帰りたくなったよ」や「ありがとう」、「風が吹いている」なんかは、それこそリリースされたときには、街角でいつも流れていて耳に残っていたのを思い出します。

それだけ耳に残る曲をつくりだしている「いきものがかり」。今こうやって聞いているときも、中学生時代・高校生時代に聞いていたときも、今のテンポでゆっくりとしみこむような音楽がなのは、『いきものがかりは、ポップの真っ正面を走って行くぞ』というゆるぎない潔さを持っているからなのかもしれないな、と思いました。

 

と、ここまで書いていたときに、「インターネットもぐもぐ」というブログで有名なやまざきはるなさんが書いた『「ポップであることを恐れない」覚悟』を思い出しました。

 ポップでいること、って本当は全然媚びじゃないよね。はいはい売れセン売れセン、て言ってしまうのは簡単だけど、多分きっと絶対、ド真ん中つくる覚悟って想像以上に大変だ。言い訳や予防線を捨てて、わかってくれる人だけでいいよなんて言わないで全力で”あてにいく”んだから。たまたまおばちゃんにも子どもにもウケてるんじゃなくて、そこに伝わる何かを本気で目指してるんだなって、改めて紅白のステージで思った。

ファンだけじゃないもっと広く射程を定めて、時代に対してちゃんとボールを投げているのは、それを泥臭く愚直にやってるのはただただストイックですね。大衆をバカにしないで、自分のことを好いてくれる理解してくれる人だけを相手にしない姿勢。すごく真摯だと思う。全然舐めてないと思う。流行歌を目指す、耳につく曲を、みんながなんとなくいいなって感じるものをつくるって、全然、かっこわるくない。こういう方向のかっこよさもあるんだよね。当たり前だけど。 
— 「ポップであることを恐れない」覚悟

また、ずっといきものがかりの音楽を手がけていた音楽プロデューサーの亀田誠治さんは、次のように言います。

 ぼくはね、いきものがかかりの一番すごいところって、日本一ポップスであることを恐れていないだと思うんです。本人たちもポップであることを望んでいるし、よりポップなメロディーを書こう、より伝わる歌詞を書こう、どんな人にも受け入れられる歌を歌おう、っていうことを常にトライしている。そうやって進化しているのがいきものがかりなんじゃないかな。 

さらに、新曲「あなた」をリリースする際に、作詞作曲を手がけたリーダーの水野さんは、インタビューの中でこう答えていました。

 いきものがかかりって、自分たちのことを歌うってよりは、聞いてくれる人にとってどんな曲かなっていうのを考えながら書いてきたグループで、そのグループが30枚目のシングルで「あなた」っていうタイトルは、すごく腑に落ちるなと思って。 

 

下の動画を見てもらったら分かるんですが、ボーカルの聖恵さんがはじけんばかりに嬉しそうに歌っている姿が印象的です。この声を聞いたら、「よしがんばろう」と思える。へこんでも、もう一度がんばってみようと思える。みんなで歌い合って無事に一日を終えることができる。

いきものがかりって、横から見守っている心優しい少年じゃなくて、真っ正面から「大丈夫?」って声を掛けに来てくれる美少年みたいな感じ。ドストレートで強い芯を持っている。みんなで歌える、ゆっくりではっきりとしたポップを誇りに思っている、そんな印象。

久しぶりに聞いたけど、やっぱり「いきものがかり」は間違いなく「いきものがかり」だ。全然ぶれなくて最高だなー。

Taichi Hirano