少し古めかしくて温かいタッチで描く、佐々木充彦さんの作品がトーチで連載中!

たまたまFacebookのタイムラインで流れてきた、彼の作品「夢花火」。その最初のコマを見ただけで、絵のタッチが

好きだ!

って思いました。

すこし古めかしくて、なんだか懐かしくなってくるあたたかいタッチ。ぐんぐんスクロールして最後までダッシュで見て、もう一度、最初から最後まで見てしまいました。やららかくて、つつみこんでくれそうな感じを覚えて、本当に好きだなとあらためて思いました。

他にどんな作品を描いているんだろうと気になって、トーチの他の作品を読んでみました。

トーチ : リイド社が発行するWebマガジン。『未だ見ぬ表現』と『自分たちの老後への道筋』を探し、光をあてる(発信する)ためにスタート。

 

これらの作品は、どうやって描いているんだろう。彼のウェブサイト「interwall」のABOUTページによると、こんな風に書かれています。

皆さんは、絵の中なんて、ご覧になったことありますか?ひょっとしたら、漫画の下書きやペン入れされた原稿用紙なんかをご覧になったことはあるかもしれませんね。 しかし、作業途中のデジタルデータをご覧になる、というのはあまり無い経験だと思います。私のカラー作品は原稿用紙に下書きを行い、次にペン入れ、そしてそれをスキャニングし、着色はadobeのイラストレーターで行っています。 大変手間のかかる作業ですが(とある人は私のデータを見て「修行」と言いました)、私は作業をしている途中、データとして表示されるパスやベジェ曲線にドキッとする時があります。 まさに幾何学模様、という表現が正しいかもしれません。そして、そのドキッとする時がちょっとうれしかったりもするのです。 今回、このドキっとする体験を皆さんにもおすそわけ出来たらと思い、サイトをリニューアルいたしました。 モノクロだけの作品もありますが、作品を描く度に絵の中身まで公開していく、楽しいポートフォリオサイトを目指します。 アナログからデジタルへ。デジタルからアナログへ。ちょっと変わったデザインアウトプットをお楽しみください。

作品ページには、作品をつくっていく過程がアップロードされていました。「ほぼ日手帳公式ガイドブック2015 ページ内イラスト」から引用します。

そして、これが完成版!すごい!


佐々木さんの魅力は、絵のタッチだけではありません。ストーリー設定も、大きな魅力のひとつです。

最初に見た「夢花火」もそう。あきらめてしまった夢を原材料にして、夢花火を打ち上げるというテーマ。主人公は、アーティストになりたかったけどその夢をあきらめてしまった女の人。夢花火が打ち上げられる直前に、やっぱり夢を捨てきれなくなって花火を上げるのを止めてもらおうとしたけど上がってしまった花火を見て、言った最後のことば「それは、甘くて苦い夢の味」の場面は、見ているこっちまで泣きたくなってしまいました。短編のマンガでここまで引き込める画力・構成力は本当にすごいなと思いました。

 

最後に、一番印象的だった花火の画像をアップしておしまいにします。ぜひ見てみてください!

Taichi Hirano